腕があればいい?資格は必要か否か?資格取得の勉強法と資格の活かし方
資格は必要かどうかという話
この話は、あちこちのSNSで聞くことです。
資格は不要だ!腕があればいい。
資格は必要だ!ちゃんと知識を学んで仕事に活かすべきだ。
様々な議論がある中、今回は個人的な意見として腕と資格というものかというものを考えていきたいと思います。
腕だけあればいいというのは自分だけの話
腕があれば資格なんていらない!資格なんて不要!という人は、仕事ができる人か、かなり業務レベルの低い人という分かれ方をすることが多いです。
仕事は、起業して一人で仕事をする場合を除いて、チームワークでするものです。
チーム内の一人の特化した能力より、チーム内の総合的なレベルの底上げや長所の強化、短所を他者が補うということが大切です。
上記赤字部分を補い合うのが資格ではないかと考えます。
さらに細かく言うと勉強して得た知識で、資格が取れて、仕事のみに留まらず、日常でも役に立つと思います。
なにより、資格ありきで業務経験がないと最低限の業務レベルを持っているかどうかすらもわかんないんですよね。年齢に応じて取得資格レベルが上がっていれば、技術レベルも上がっている可能性が高いとの判断もできます。
ということで、まずは資格にはいくつか種類があるのでまずは資格の種類を理解しておきましょう。
必須な資格
資格を持たなければ仕事ができない(禁止されている)ものがあります。
これはなにがあっても資格を取得しないと業務を行うことが違法行為とされます。
日常的な資格であれば、自動車の運転免許も資格を取得しないとめちゃくちゃ重い違法行為になります。
資格を取得しないといけないと業務が行えない資格を『国家資格』といいます。
上記の水色下線に沿って話をすると、着実にゆっくりタイプの人は、弁護士をゴールとして、まず行政書士資格を取得して業務経験を積み、法律事務所でパラリーガル(予備試験短答式試験合格者や司法試験受験経験者でないと採用されないこともたまにあります)として弁護士の補佐業務を行いながら、勉強していきます。
予備試験、司法試験合格後、司法修習を経て弁護士となり、どこかの法律事務所に所属し、独立起業します。
このように取得資格のレベルアップとともに仕事をステップアップしていくと業務レベルがアップしているということが強く推定できます。
では、戻りまして、国家資格について引用しました。
国家資格の概要について
国家資格とは
国家資格とは、国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格。法律によって一定の社会的地位が保証されるので、社会からの信頼性は高い。
国家資格の分類
国家資格は、法律で設けられている規制の種類により、次のように分類できる。
業務独占資格:
弁護士、公認会計士、司法書士のように、有資格者以外が携わることを禁じられている業務を独占的に行うことができる資格。
名称独占資格:
栄養士、保育士など、有資格者以外はその名称を名乗ることを認められていない資格。
設置義務資格:
特定の事業を行う際に法律で設置が義務づけられている資格。
技能検定:
業務知識や技能などを評価するもの。
国家資格を行う主体は国、地方公共団体、法律で指定された団体に分けられる。
国が行う試験(例:司法試験、管理栄養士、学芸員 等)
地方公共団体が行う試験(例:栄養士、職業訓練指導員 等)
法律で指定された団体が行う試験(例:技術士、衛生管理者 等)
⇒引用元:文部科学省
国家資格の目的は、社会的地位の安定、個々に最低限の知識を保有していることの証明であり、様々な分類に分かれています。
例えば、弁護士は独占業務であり(弁護士しかできない仕事がある)、名称も独占しており(弁護士でないものが弁護士を名乗ると違法)、法律事務所には必ず弁護士の設置義務(法律事務所という名称では弁護士しか開業できない)し、司法試験は国が行います。
必要な資格
ここでいう必要な資格とは、国家資格だけど業務を行う上で無資格者でも行える業務(調理師・FPなど)のことをさします。
調理師資格がない人が本格的なレストランで料理長として、調理師有資格者に指示していたら怖くないですか?
これが国家資格による社会的地位による信頼性というお話です。
なくてもできなくはないが、持っていたほうが断然良い資格です。
あったほうが良い資格
ここでいうあったほうが良い資格とは、この能力は最低限持っているだろうから採用条件にしたいなどの資格です。
例えばMicrosoftのMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、国家資格ではないものの、よく知られている公的な資格です。パソコンスキルとしての証明になります。事務職にはWordとExcelは必須といっても過言ではありません。
また、日商簿記検定なども国家資格ではないですが、一定の能力の元採用したい会計事務所、税理士事務所、経理部としては、日商簿記検定2級以上という採用条件を付している場合が多いです。
じゃ、結局資格があったほうがいいの??
という話に戻ると、資格はないよりは取得したほうが圧倒的有利となることが多いということになります。
資格が必要なくても勉強は必要
資格がなくても勉強しなくてはいつか仕事に留まらず、人生でつまずきます。
友人としての人間関係であったり、パートナーとの人間関係であったり、親子関係であったり、日常生活でもやりづらいことが増え、いろんな人とのもめごとが増えていきます。
人生を豊かにするうえで勉強をすることは一生必須ですし、人間は生きている限りむだな勉強は一つたりともありません。すべてがどこかで役に立ちます。
勉強なくして腕は身につかない
では最後に、仕事という部分に戻します。
SNSでたまに見かけますが、
『勉強は必要ない、ぼく(私は)勉強をしていませんが、実績を出しています』
という方がいます。
実績をだすひとは資格取得以上の勉強を細かに行っている人が多いです。
国家資格が必要でない業務で、かつ、ここまで細かに勉強している方は資格不要かもしれませんが、自力で分析しながら細かく勉強できる人は相当少ないと思います。
結論として、興味を持ったらその分野を勉強し、資格があれば資格を取得することをおススメいたします。
・勉強していくことで急激に腕が上がる(業務レベルアップする)ことがあります。
・資格取得で業務スキルのレベルアップのステップアップの足掛かりとするのもいいかもしれません。
・レベルの高い業務や次の資格取得の勉強の自信を養うことができ、集中力ややる気もアップします。
・なにより、ほんとに細かいところまで分析するには独学では足りない。高レベルで仕事ができる人は資格も知識も技術も重視しつつ、積極的な経験を積んでいます。