行政書士試験に何回も不合格となった体験記-合格した年度の勉強法|独学と予備校の活用方法と諦めない心の大切さをまとめたブログ

何回も行政書士試験不合格を経験した体験記。
178点・172点のギリギリ不合格から108点への転落、その後諦めずに受験し、7回目の受験で手にした合格。
ブログを読んでいる皆様も不合格でもめげずに努力することで合格へと繋がるよう、このブログが役に立つといいなと思っています。
行政書士試験とは
行政書士試験のおさらいから行きます。
試験の概要を把握することは大事なことです。
行政書士になるための必須の試験
行政書士として業務を行うためには、都道府県の行政書士会を通じて必要な書類を提出し・登録を受けることを必要としますが、登録するためには行政書士試験に合格する必要があります。
試験日
毎年、11月2週目の日曜日に行われます。
試験時間
13:00~16:00の3時間行われます。
詳細は以下のウェブサイトから詳細を把握しておきましょう。
ちなみに、年度別の受験者・合格者・それぞれの性別の割合が示されている資料があります。参考までに設置しますので、興味がある方はご覧ください。
出典:一般財団法人行政書士試験研究センター/試験結果分析資料
なんで行政書士試験を受験したの?
こまるブログ運営者は、会社の経営者時代、一気に様々な法律問題に直面することで、法律を学ぼうと思うに至りました。
以下のウェブページの前提のお話より少しまでに遡ります。
参考:自己破産後に住宅ローン審査が通ったので一戸建て購入した体験談
- Web制作会社・SEO対策会社との契約内容・相手方による債務不履行トラブル
- 車屋さん法人経営時代、車を購入した親御さんが激怒(契約者本人は問題なし、契約内容に不備無しを弁護士に確認済み)して訴訟に発展
- 会社の倒産・自己破産
- 離婚
- 不動産問題(破産法・抵当権・二番抵当権・根抵当権、他)
上記問題を抱えつつも事業再起をして自動車板金塗装工をしていたときのある日の寝起き。
「あ、こんなに問題があるなら、自分で法律を学んでしまえばいいんだ」と急に思いつきました。
で、司法試験を目指すも即挫折。
2018年に行政書士試験の勉強を開始したことが行政書士試験の勉強開始時期になります。
余談ですが、ちなみにWeb制作会社・SEO対策会社とのトラブルはこまるブログ運営者の事業「ワイエスウェブテック/代表者の想い」をご覧ください。
Web関連は当時のみならず、現在でもトラブルが起きやすいので注意しましょう。
では、このあとは年度ごとの行政書士試験の結果・勉強法・勉強時間・独学or予備校・感想についてお話ししていきます。
目次
- 平成30年度(2018年度)
- 令和元年度(2019年度)
- 令和二年度(2020年度)
- 令和三年度(2021年度)-LEC利用
- 令和四年度(2022年度)
- 令和五年度(2023年度)
- 令和六年度(2024年度)-資格スクエア利用
- 行政書士試験は独学or予備校の活用方法-メリットとデメリット
- 科目別の勉強方法-不合格・合格時の違い
法令科目択・記述・多肢選択・基礎知識 - なんで7年間も頑張れたの?-諦めない心
- まとめ
令和30年度(2018年度)
合格率/点数・結果
平成30年度の合格率は12.70% でした。
結果は138点で 不合格
独学or予備校の利用
独学です。
自己破産後から生活再建中で金銭的に厳しく、予備校を利用する金銭的余裕はありませんでした。
勉強時間
勉強時間は 20時間 未満です。
勉強内容・方法
テキストサラッと読んだのみで、過去問すらやっていません。
記述対策
記述対策は何もしていません。
なぜか12点取れています。
一般知識の足切り対策
どんな内容かもわからずに受験。
コチラもなぜか36点と歴代最高の点数です。
感想
様々な試験に合格した経験と自信から、行政書士試験自体を甘く見ていた節があります。
この点数はまさにビギナーズラックという印象です。
令和元年度(2019年度)
合格率/点数・結果
令和元年度の合格率は11.48% でした。
結果は100点で 不合格
独学or予備校の利用
独学です。
前年の勢いから、予備校を利用するという選択肢はありませんでした。
勉強時間
勉強時間は 56時間 です。
勉強内容・方法
LEC東京リーガルマインドの「ウォーク問過去問集 法令編」を購入し、過去問をただひたすら解いていただけです。
記述対策
記述対策は何もしていません。
点数の低さから、採点すらしてもらえていません。
一般知識の足切り対策
コチラもなぜか28点取れており、足切りを回避しています。
感想
前年度のビギナーズラックから、この年度も行政書士試験を甘く見ていました。
行政書士試験が広範囲で深いものとはまだ理解できていませんでした。
他方、上記のワイエスウェブテック代表者の想い記載の通り、もう辛い想いをしないために、そして多く事業者様がWebで騙されないように考え、この年からタッチタイピング(「ブラインドタッチ」と言われていた時期もあります)Officeソフトの勉強やWeb制作の勉強に注力していました。
Webに関しては、頑張りすぎて、自身で事業をできるくらいになりました。
令和二年度(2020年度)
合格率/点数・結果
令和二年度の合格率は10.72% でした。
結果は112点で 不合格
独学or予備校の利用
独学です。
勉強時間
試験の10日前から開始し、勉強時間は 約200時間 です。
勉強内容・方法
LEC東京リーガルマインドの「ウォーク問過去問集 法令編」「ウォーク問過去問集 一般知識編」の2つを購入しました。
この年も過去問を解いていたのみです
記述対策
記述対策は何もしていません。
択一の点数の低さから、この年も採点されませんでした。
一般知識の足切り対策
ニュース検定がいいらしいことをX(旧Twitter)で見かけたことで、公式テキストを購入しました。
なんかよくわからないので、即挫折して勉強をやめてしまいました。
感想
民法改正があったことや今回の点数の低さに「これはやばい!このまま独学では合格できない」とようやく気づき、かつ、Webサイト制作(スクラッチ制作・WordPress制作)やこの年から始めたSEO対策の勉強もひと段落したことで、この年の行政書士試験後に予備校を探すに至りました。
令和三年度(2021年度)
合格率/点数・結果
令和三年度の合格率は11.80% でした。
点数は178点で のギリギリ不合格という非常に悔しい想いをしました。
独学or予備校の利用
LEC東京リーガルマインドの「横溝プレミアム合格塾」を受講するに至りました。
知識や解答力を強化、過去問分析、記述解きまくり、文章理解など講義も問題集も、様々な内容が充実していました。
僕が受講した時は単発講座も相まって、約30万円になりました。
参考にリンクを置いておきます。
参考サイト・ページ:LEC東京リーガルマインド/横溝プレミアム合格塾
横溝先生の魅力は「声のトーンのやわらかさ・メリハリのある声」「わかりやすい内容」であったと実感しています。
勉強時間
令和3年前半は色々トラブル続きで勉強時間が取れていません。後半から巻き返したというところです。
勉強時間は 約300時間 です。
内訳は、講義で推定220時間、○×ドリルが80時間程度になります。
勉強内容・方法
講義は10月までありました。
講義終了直前の9月からは、知識不足を感じ、短い時間ではありますが、○×ドリルをメインとして憲法・民法・行政法・商法会社法など法令の基礎知識を深めていました。
過去問はやっていません。
記述対策
LECの横溝プレミアム合格塾講義内の「記述60問解きまくり講座」の問題集を2周しました。
22点取れており、30点は取れた方がいいそうなので、今一歩及ばずというところでした。
一般知識の足切り対策
社会経済は何度やってもわからないため、何もしていません。
講義内の「文章理解特訓講座」と個人情報保護などで4~6問を目指し、運よく社会経済や情報通信で2問取れたらいいなと足切り対策を確立するに至りました。
感想
急に結果が向上した結果を受けて、予備校を利用してよかったと実感しました。
予備校講師の元、勉強して気づけたことは多くありました。
以下に気づきを複数設置しておきます。
令和四年度(2022年度)
合格率/点数・結果
令和四年度の合格率は12.13% でした。
点数は172点という2連連続で180点間近の不合格という辛い想いをしました。
独学or予備校の利用
独学です。
LECの「文章理解」や「○○点アップ道場」の単発講座を利用しました。
勉強時間
当時運送会社は夜勤職で、上司が監査対応から逃げ腰でこまるブログ運営者が対応することとなって忙しかったことと、徐々にWeb関連の仕事もしていたため、時間はあまりとれていません。
勉強時間は 約180時間 です。
勉強内容・方法
前年の予備校問題集がほとんど活用されていないため、○×ドリル一部使用し、予備校の過去問を使用しました。
具体的な科目は、憲法・民法・行政法をメインとして2周、商法会社法は商法や設立など一部のみ2周して、それ以外は捨てでした。
独学で過去問をしっかり考えながら解き、周辺知識まで広く勉強したのは、この年が初めてです。
記述対策
前年の「記述60問解きまくり講座」を使用しました。
一般知識の足切り対策
前年確立した方法で、社会経済は捨て、なんとなく情報通信、文章理解と個人情報保護に注力した方法で勉強し、足切り回避できました。
感想
前年に続いてぎりぎり不合格はやはり非常に悔しかったです。
仕事に時間がとられていたため、勉強時間が取れていないことが悔やまれます。
令和五年度(2023年度)
合格率/点数・結果
令和五年度の合格率は13.98% でした。
点数は108点で 合格直前からの急転落不合格 でした。
独学or予備校の利用
独学です。
前回・前々回の点数から「頑張れば行ける」と思っていたためです。
勉強時間
勉強時間は 200時間 です。
前年同様、夜勤・早出残業が忙しく、勉強時間があまりとれていません。
勉強内容・方法
テキストサラッと読んだのみで、過去問すらやっていません。
民法・行政法・文章理解をメインとして勉強しました。
特別実施したことは、市販模試を取り入れたことです。
記述対策
記述対策は何もしていません。
採点されない点数となりました。
一般知識の足切り対策
一般知識は毎年似たような点数で安定しました。
感想
178・172点のぎりぎり不合格からの急転落で泣きそうでした。
急転落の勉強が雑になっていた具体的な内容は下記の5点と思われます。
- 事案から考えて答えを導くと言ことを忘れていたこと
- やっつけ仕事で雑に過去問をやっていたこと
- 模試に注力し、基礎法令知識の定着を怠ったこと
- 市販模試の出来が悪かったことに惑わされ、試験直前期に自信を失ったこと
- ぎりぎり合格近くまで点が取れたことで慢心していたこと
「今年は簡単だった」という声をXでよく見かけましたが、ほとんどわからず、点数にもその結果が出ていました。
この急転落を受けて「来年低得点(令和六年度)だったら行政書士試験からは撤退する」と決意しました。
令和六年度(2024年度)
合格率/点数・結果
令和六年度の合格率は12.90% でした。
点数は180点で ギリギリ < 合格 > できました!
以下、自己採点と合格時の配点の比較です。
試験直後の自己採点
- 基礎法学:1 / 2
- 憲法:3 / 5
- 民法:5 / 9
- 行政法:16 / 19
- 商法・会社法:2 / 5
- 記述式:2 / 3 問44 16~18点・問45 0点・問46 0~10点
- 多肢選択式:4 / 12
- 基礎知識:8 / 14
合格時の推定の配点
- 基礎法学:1 / 2
- 憲法:3 / 5
- 民法:5 / 9
- 行政法:15 / 19 ※多分ここか商法会社法が1問自己採点間違い?
- 商法・会社法:2 / 5
- 記述式:2 / 3 ※推定 問44 18点・問45 0点・問46 14点
- 多肢選択式:4 / 12
- 基礎知識:8 / 14
※ 気になるのは、自己採点より法令が4点低いという点です。試験から半年経過した今となっては原因がわかりませんが、自己採点との仮委がある場合は、原因をしっかり把握した方が良いでしょう。
独学or予備校の利用
予備校です。
令和6年は一般知識改め、基礎知識(行政書士法・戸籍法・住民基本台帳法等)を含むことから、前年の失態も相まって予備校必須と考えていました。
LECにしようか迷いましたが、新鮮な気持ちで丁寧に学びなおしたかったことと、資格スクエア名物講師の「森T」に興味があったため、資格スクエアの中上級合格講座を受講しました。
お値段は税込み165,000円でした。
資格スクエアの参考サイトリンクは以下の通りです。
参考サイト・ページ:資格スクエア/行政書士試験講座-森Tの中上級合格講座
人が変われば教え方も変わります。
すぐに忘れてしまっていた民法の法定地上権や、なんだかわかりにくかった行政法の準用を森Tの講義で理解が深まりました。
合格までにかかった勉強費用は、単発講座や市販本含む総額は 約550,000円 でした。
勉強時間
勉強時間は 316時間 です。
内訳は講義200時間くらい、残りは116時間はオリジナル問題集です。
転職して、自営業を若干やりつつも、Webライター兼Webディレクターの正社員していましたが、契約内容の折り合いがつかずに退職。
おかげで、オリジナル問題集に費やす時間を多く作れたことは不幸中の幸いです。
合格までに要した勉強時間の合計は 約1272 時間でした。
勉強内容・方法
講義を視聴し終わったのが10月中旬でした。
時間が限られていたため、オリジナル問題集の民法と行政法を丁寧に2周、憲法の人権をメインに国会を除いて2周を行いました。
メリハリをつけて、できるものはさらっと進め、よく間違える問題や知識の抜けやすい部分は丁寧に進めました。
記述対策
よく出る条文・判例・記述独特の内容・言い回しを覚え、問題文を見てとにかく考え抜くということをしていました。
基礎知識の足切り対策
令和六年度から出てきた基礎知識の中の法令は、テキストと資格スクエアアプリを行ったり来たりして丁寧に勉強しました。
併せて絶対に落としたくない文章理解も丁寧に行いました。
感想
LEC横溝先生から多くを学ぶことができた講義や試験に臨む考え方・心構え、資格スクエア森Tの一味違った視点から学ぶことで自分の弱点克服を補うことができたこと、周りの協力があったなど様々な要因があったからこそ、ギリギリ合格を勝ち取ることができたと思っています。
そして、森Tから届いた下記のはがきも励みになり、最後まであきらめずにあがいてあがいてあがきまくって頑張りきることができました。
ありがとうございました!!
独学or予備校の活用方法
メリットデメリット
論争
「独学の方がいい」「予備校の方がいい」論争をXでたまに見かけます。
極論、合格できればどっちでもいいんです。
論争に惑わされないよう、受験生の環境・状況・実力・経済力などを考慮してご自身に合う勉強法を「ご自身で選択・決断」することが大切です。
メリットデメリット比較
比較を簡易的に掲載します。参考程度に。
- 金銭面
独学:圧倒的に安い(安ければ数千円~2万円以下)
⇕
予備校:非常に高額(15万円~30万円) - 勉強時間
独学:時間がかかる
⇕
予備校:効率的、時間を短縮できる - 理解の深さ
独学:市販本は深い内容の記載がない
⇕
予備校:深い記載+講師がさらに深く説明してくれる - 教材
独学:合格できないことはないけど情報が圧倒的に少ない
⇕
予備校:豊富でわかりやすい - サポート
独学:ほぼ無し
⇕
豊富、通学の場合、すぐに講師に聞くことができる
また、上記の他に、予備校独特のメリットとして、なぜ、この判例の内容に至ったか、なぜこの条文ができるに至ったのかという時代背景を知ることができ、より深く知識が定着しやすい点にあります。
基本的には予備校をオススメしますが、独学には金銭面が非常に安価であるメリットがあります。
また、もし不合格が続いて試験が長引く用であれば、独学と予備校の併用がオススメです。
余談ですが、有名予備校で講師業を目指す方は、予備校利用が必須と言っても過言ではありません。
各々の活用方法
活用方法1-予備校について
以下、有名予備校のリンクを参考までに設置します。
資格スクエアは、ご自身に合った講座が複数用意されています。
名物講師である森Tの感情・気持ちなど脳に訴えかける技法は素晴らしかったです。(ブログ運営者の実体験)
名物講師である横溝先生の強弱緩急のついた話術、耳に残る声質など覚えやすい要素が詰まっています。(ブログ運営者の実体験)
また、各校ごとに色々な講師がおり、さらには単発講座も豊富であることがLECの特徴です。
通学コースがあるのもLECの特徴の一つです。
伊藤塾は古くから法律系資格試験に強いことで知られています。
人気高めの坂本先生・平林先生を筆頭に、合計5名以上の講師がいます。
複数の講座があり、自身のレベルに合わせて講座を選択できたので助かりました。(同年合格の友人談)
活用方法2-独学について
独学を選択する方は非常に多いと思います。
独学の場合は、あちこちの予備校市販本を使用せず、一貫して一か所の基本書・参考書・過去問を使用。むしろ使用どころか、ガッツリ使い倒すことが望ましいです。
また、独学の過去問活用の有名どころとして、「スー過去」と呼ばれる新スーパー過去問ゼミが活用されいることはX(旧Twitter)で見かけます。
行政書士試験勉強を配信している合格者や講師YouTuberを名乗って勉強を教えているケースには注意が必要です。
膨大な情報量の予備校と異なり、行政書士試験合格者YouTube配信や講師YouTuberは、保有データが少なく分析も自身で行うため、誤った解釈などの解説がなされることがある点に注意が必要で、知識の正誤の判断がつかなくなるケースがあります。
「アレ?この解説おかしいんじゃないか?」と感じても、結局受験生自身が正しい知識を探すことになります。
活用方法3-併用
不合格続きの方の場合、考え方や勉強法を第三者が見直さないと合格へ繋げることが非常に難しくなり、独学のみでの合格は厳しいものとなります。
ベテラン受験生の中で、「何としても合格したい!」という方は、独学と予備校を併用をおススメします。
以下取り入れるタイミングの一例です。
- 独学 ⇒ 独学 ⇒ 予備校 ⇒ 独学 ⇒ 独学 ⇒ 予備校など定期的に予備校を取り入れるケース
- 2020年の民法改正、2022年の個人情報保護法改正、2024年の一般知識から基礎知識へ試験科目が変更となったなど、法令や試験そのものに大改正があったとき
科目別の勉強方法
不合格・合格時の違い
行政書士試験は各項目ごとにどのように進めるか科目別の配分、内容の深堀りの有無・強度などバランスをとった試験対策が必要です。
ダメな例を交えつつ、合格年に行った実体験をお伝えします。
基本を押さえる!
基礎法学の勉強法
基礎法学は、最初~合格年まで、一貫して基本的な勉強しかしていません。
例えば、「または」「もしくは」「および」「ならびに」「できる」「しなければならない」や、解釈の種類などです。
哲学っぽいものが得意なら他にもやることはありますし、2問中2問取れるに越したことはありませんが、最低1問は取りたいところ。
唐突に刑事訴訟法の問題が出たりすることもあるため、深掘りして基礎法学に時間を費やしすぎないように注意しましょう。
難しいけど最低3問!
憲法の勉強法
とれるものを落とさないための勉強します。
また、行政法や民法にへと繋がる部分もあるため、憲法は理解を深める必要があります。
人権分野その他判例については必須。人権分野と行政・司法などの事案・司法な・結論・結論に至る理由について特に注力しました。
統治は問題文は条文問題が多く、覚えることが得意な人は覚えるに越したことはありません。
独学なら参考書・基本書の精読、予備校なら講師の話を素直に受け止めて取り組むことです。
事例問題対応必須!
民法の勉強法
親族・相続は軽めで問題ないと思います。
総則・物権・債権は勉強する範囲が広く、さらには、記述式にも相互関連性があるため、捨て分野も少ないです。
そのため、勉強に費やす時間配分が多くなります。
不合格時期はまんべんなく過去問を解いていましたが、合格年度に行ったことは以下の通りです。
- 合格年は、過去問・テキストにて理解できている箇所を薄く早く仕上げる
- 覚えていない箇所や苦手分野の克服を厚く、事例問題にも注力
- 「この問題だから○(or ×)」とならないようにクセの修正
以上のことをやっていたため、やることは多かったです。
基本最低6問、できれば7問以上を目指しましょう。そして講師いわく、司法書士試験合格を目指す人は満点を目指してくださいとのこと。
基本知識を落とさない!
行政法の勉強法
重要と講師に言われていた部分を手厚く、そして基本的な考え方・過去問・条文・判例を浅く広範囲に、かつ、丁寧に勉強しました。
合格年度は、行政手続法・行政不服審査法の条文問題は苦手でしたが、丁寧に勉強することで得点に。
行政事件訴訟法の条文・判例、国家賠償訴訟法は判例の勉強を行いましたが、この二点はもともとできていたため、軽く行いました。
地方自治法に関しては軽めに網羅的に実施。比率としては「地方自治法以外9:地方自治法1」です。
試験において、基本を問われることが多く、民法のように難読であることは少ないことから、自身に合った基本的なものを落とさない勉強方法を確立させる必要があります。
出来れば13問以上を目指し、個人的感想になりますが15問以上目指したほうが他の科目より大変ではない気がしました。
のめり込みすぎない!
商法・会社法の勉強法
あるあるですが、「2・・2・・・2・・・・」とやれば「2問は取れるだろうから無勉でいいのでしょ!」というもの。
考えが甘いです!!
ベテラン受験生ですから、ダメな見本として置いておきます。
もちろん本試験においてやったことはありますが、この方法で0点だった年度があります。
合格年は無勉でしたが商法などわかる範囲は押さえ済みです。
捨て科目にせず、少なくとも範囲の狭い商法や、出る可能性の高い分野だけでも勉強しておいた方が良いでしょう。
深掘りはせず、最低2問以上を目指しましょう。
行政書士試験の得点源!
記述式の勉強法
満点で60点もの配点があることから、こまるブログ運営者はのみならず、多くの方こんなことを考えているのではなかろうか。
「択一で点が取れなくても、記述で点を取って一発逆転ができないか」と。
合格年に気づいたという遅めの気づきでしたが、択一の法令知識の応用である事例問題を文章化して答えることが記述式試験であり、簡単に一発逆転を狙うことはほぼできないということです。
つまり、記述で点数を取るための勉強法として、以下の5つを鍛える必要があります。
- 択一の条文や判例など
「基本的な知識」 - 事例問題を考えて解く
「応用力」 - 初見問題に対応する
「適応力」 - 出題者の意図を理解し、的確・簡潔に答える
「素直さ」 - 上記4つを総合して40文字程度に作成する
「文章構成力」
まずは、上記5つを踏まえつつ、合格年は、「誰が誰に」などのとっかかりをこたえられるようにしたこと。
「○○を請求できる」などの結論を押さたこと。
一番難しい条件的な部分をこたえられるようにしていくという順番で勉強しました。
令和5年度はの低得点をたたき出した年です。
わからなかったら、すぐに答えを見て暗記するというものです。
行政書士試験の記述式は、「考えて答えを導き出して文字を書く試験」です。
その性質から、暗記はまっっったく役に立たないです。こまるブログ運営者の失敗例を教訓として、皆さんはやらないように考えぬいて答えを導き出す訓練をしてほしいです。
60点中、30点以上を目指しましょう。
近年の難易度が高い!最低限をとる!
多肢選択式の勉強法
判例問題、考える問題が多いという印象です。
個人的な対策は最初から合格年まで一貫して過去問・判例から考え方を養うという勉強しか行っていません。
憲法の難解問題同様、時間を使わせる問題があったのではないかという印象です。
半分以上の6問以上・さらには8問以上を目指したいところですが、近年これらも難しくなっているようです。
足切り対策!
基礎知識(一般知識)の勉強法
令和六年度行政書士試験は法改正によって一般知識から基礎知識に科目名が変更になり、内容にも変更がありました。
14問中6問以上で足切りが回避できることに変わりはありません。
合格年に行ったこととして、社会経済・情報通信を除く部分の強化で、得意な文章理解・個人情報保護法は薄く、令和6年度から加わった書士法等は予備校の講座・問題集を活用しました。
問題や点数の配分が今後どうなるかはわかりませんが、令和六年度の個人的感想は、行政書士法などの法令が加わったことで、明確に答えやすくなった部分が増えたという印象です。
社会経済を頑張らずとも、A:文章理解・B:書士法等の法令・C:個人情報保護・D:情報通信で足切りを回避できる人が増えるのではないかと思います。
今後の問題構成・動向を見守りたいところです。
得意な分野がない場合はまんべんなく進めていく必要があります。
今後足切りとなる心配は減る傾向にありそうな気もしますので足切りの心配より、できれば8問以上と、得点源にする気持ちでもいいかもしれません。
なぜ7年間も頑張れたの?
諦めない心
冒頭の通り、こまるブログ運営者は2016年末に会社の倒産・自己破産を経験しました。
2016年春先、清算中に板金塗装工のフリーランスとして再起。
その後2018年以降に自営業も再開業・新規開業し、現在では過去の経験と新たに得た知識・技術・経験から3事業を営んでおります。
倒産の原因となった以下3点が相互にマイナス効果となったことが大きいです。
- 心理(人間関係や精神疾患の問題)-精神的不安定で稼ぐことができず、頑張るほど負のスパイラルに。
- 法令-トラブル対応で稼ぐ時間がそがれた。
- Web-一番経費として厳しかった部分で、根本的に金銭問題となり、稼ぐ・頑張るを余儀なくされた
心理を克服し、精神疾患が再発することもなく、2020年春以降は精神科にも通院しておらず、当時と同じ業種の経験や経営経験してもメンタルは安定しています。
Webも克服し、Webサイト制作もSEO対策も高度にできるようになり、さらにはコンサル・実装にてCV上昇という成果を出すことまでできるようになり、むしろ得意となって事業を営むに至っております。
行政書士試験に合格できず、克服できていなかったのは法令関係だけだったというわけです。
残っている(克服できていない)法令に関する問題を克服しなければ先には進めないと思っておりましたので、ずっとくらいついて7年間諦めずにじっくり時間をかけて合格することができ、克服(一区切り)するに至りました。
「克服するために頑張る」の注意点として「無理をしすぎない」ことが大切です。
環境・状況・メンタルなど整っていないと、負のスパイラルに陥ってしまいます。
メンタルに強度の悪影響のある場合は、いったん「頑張らない」を実行し、いったん克服から離れて休息をとりましょう。
過去にとらわれると、何度でもメンタルは不安定になりますので、休息・回復の後、気持ちを新たに努力していきましょう。
負のスパイラルにハマったままより、回復後に勧めた方が勉強効率が上がる・心身の過大な負荷を押さえつつ合格に近づくこと・合格後の勉強・行政書士登録後の流れ・実務に至るまで好転すると思います。
まとめ
金銭面・勉強に使用できる時間・生活状況・心身の状態・自身の能力などうまくバランスを考慮して行政書士試験を進めていきましょう。
こまるblog運営者の紆余曲折の7年間の行政士試験勉強が、ブログを閲覧している方のお役に立ち、合格できるようお祈りしております。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
5/6
ブログ記事制作時間:7時間45分
ブログ記事文字数:7567字
5/7
ブログ記事修正(1)時間:1時間05分
ブログ記事文字数:7962字
5/12
ブログ記事修正(2)時間:4時間00分
ブログ記事文字数:12478字