行政書士試験6回不合格体験談-合格時に取り入れた勉強法を解説|独学と予備校の使い分けと諦めない心の大切さをまとめたブログ

こまるblog運営者は、6回の行政書士試験不合格を体験。
178点ギリギリ不合格から108点への転落、その後諦めずに受験し、7回目の受験で手にした合格。
ブログを読んでいる皆様も不合格の後の合格へと繋がるよう、このブログが役に立つといいなと思っています。
行政書士試験とは
行政書士試験のおさらいから行きます。
試験の概要を把握することは大事なことです。
行政書士になるための必須の試験
行政書士として業務を行うためには、都道府県の行政書士会を通じて必要な書類を提出し・登録を受けることを必要としますが、登録するためには行政書士試験に合格する必要があります。
試験日
毎年、11月2週目の日曜日に行われます。
試験時間
13:00~16:00の3時間行われます。
詳細は以下のウェブサイトから詳細を把握しておきましょう。
ちなみに、年度別の受験者・合格者・それぞれの性別の割合が示されている資料があります。参考までに設置しますので、興味がある方はご覧ください。
出典:一般財団法人行政書士試験研究センター/試験結果分析資料
なんで行政書士試験を受験したの?
こまるブログ運営者は、会社の経営者時代、一気に様々な法律問題に直面することで、法律を学ぼうと思うに至りました。
以下のウェブページの前提のお話より少しまでに遡ります。
参考:自己破産後に住宅ローン審査が通ったので一戸建て購入した体験談
- Web制作会社・SEO対策会社との契約内容・相手方による債務不履行トラブル
- 経営時代車を購入した親御さんが激怒(契約者本人は問題なし、契約内容に不備無し、弁護士確認済み)して訴訟に発展
- 会社の倒産・自己破産
- 離婚
- 不動産問題
など、一気に法律問題が押し寄せたある日の寝起き。
「あ、こんなに問題があるなら、自分で法律を学んでしまえばいいんだ」と急に思いつきました。
で、司法試験を目指すも即挫折。
難易度を落とし、2018年に行政書士試験の勉強を開始したことが行政書士試験の勉強開始時期になります。
ちなみにWeb制作会社・SEO対策会社とのトラブルはこまるブログ運営者の事業「ワイエスウェブテック/代表者の想い」をご覧ください。
Web関連はトラブルが起きやすいので注意しましょう。
では、このあとは年度ごとの行政書士試験の結果・勉強法・勉強時間・独学or予備校・感想についてお話ししていきます。
目次
- 平成30年度(2018年度)
- 令和元年度(2019年度)
- 令和二年度(2020年度)
- 令和三年度(2021年度)-LEC利用
- 令和四年度(2022年度)
- 令和五年度(2023年度)
- 令和六年度(2024年度)-資格スクエア利用
- 行政書士試験は独学or予備校どっちがいいのか-メリットデメリット
- 行政書士試験の得点源!記述の勉強方法
- 足切り対策!基礎知識(一般知識)の勉強方法
- なんで7年間も頑張れたの?-諦めない心
- まとめ
令和30年度(2018年度)
合格率/点数・結果
平成30年度の合格率は12.70% でした。
結果は138点で 不合格
独学or予備校の利用
独学です。
自己破産後から生活再建中で金銭的に厳しく、予備校を利用する金銭的余裕はありませんでした。
勉強時間
勉強時間は 20時間 未満です。
勉強内容・方法
テキストサラッと読んだのみで、過去問すらやっていません。
記述対策
記述対策は何もしていません。
なぜか12点取れています。
一般知識の足切り対策
どんな内容かもわからずに受験。
コチラもなぜか36点と歴代最高の点数です。
感想
様々な試験に合格した経験と自信から、行政書士試験自体を甘く見ていた節があります。
この点数はまさにビギナーズラックという印象です。
令和元年度(2019年度)
合格率/点数・結果
令和元年度の合格率は11.48% でした。
結果は100点で 不合格
独学or予備校の利用
独学です。
前年の勢いから、予備校を利用するという選択肢はありませんでした。
勉強時間
勉強時間は 56時間 です。
勉強内容・方法
LEC東京リーガルマインドの「ウォーク問過去問集 法令編」を購入し、過去問をただひたすら解いていただけです。
記述対策
記述対策は何もしていません。
点数の低さから、採点すらしてもらえていません。
一般知識の足切り対策
コチラもなぜか28点取れており、足切りを回避しています。
感想
前年度のビギナーズラックから、この年度も行政書士試験を甘く見ていました。
行政書士試験が広範囲で深いものとはまだ理解できていませんでした。
他方、上記のワイエスウェブテック代表者の想い記載の通り、もう辛い想いをしないために、そして多く事業者様がWebで騙されないように考え、この年からタッチタイピング(「ブラインドタッチ」と言われていた時期もあります)Officeソフトの勉強やWeb制作の勉強に注力していました。
Webに関しては、頑張りすぎて、自身で事業をできるくらいになりました。
令和二年度(2020年度)
合格率/点数・結果
令和二年度の合格率は10.72% でした。
結果は112点で 不合格
独学or予備校の利用
独学です。
勉強時間
試験の10日前から開始し、勉強時間は 約200時間 です。
勉強内容・方法
LEC東京リーガルマインドの「ウォーク問過去問集 法令編」「ウォーク問過去問集 一般知識編」の2つを購入しました。
この年も過去問を解いていたのみです
記述対策
記述対策は何もしていません。
択一の点数の低さから、この年も採点されませんでした。
一般知識の足切り対策
ニュース検定がいいらしいことをX(旧Twitter)で見かけたことで、公式テキストを購入しました。
なんかよくわからないので、即挫折して勉強をやめてしまいました。
感想
民法改正があったことや今回の点数の低さに「これはやばい!このまま独学では合格できない」とようやく気づき、かつ、Webサイト制作(スクラッチ制作・WordPress制作)やこの年から始めたSEO対策の勉強もひと段落したことで、この年の行政書士試験後に予備校を探すに至りました。
令和三年度(2021年度)
合格率/点数・結果
令和三年度の合格率は11.80% でした。
点数は178点で のギリギリ不合格という非常に悔しい想いをしました。
独学or予備校の利用
LEC東京リーガルマインドの「横溝プレミアム合格塾」を受講するに至りました。
知識や解答力を強化、過去問分析、記述解きまくり、文章理解など講義も問題集も、様々な内容が充実していました。
僕が受講した時は単発講座も相まって、約30万円になりました。
参考にリンクを置いておきます。
参考サイト・ページ:LEC東京リーガルマインド/横溝プレミアム合格塾
※ ちなみにアフィリエイトは2025年3月に止めたので、広告はつけていません。
横溝先生の魅力は「声のトーンのやわらかさ・メリハリのある声」「わかりやすい内容」であったと感じています。
勉強時間
令和3年前半は色々トラブル続きで勉強時間が取れていません。後半から巻き返したというところです。
勉強時間は 約300時間 です。
内訳は、講義で推定220時間、○×ドリルが80時間程度になります。
勉強内容・方法
テキストサラッと読んだのみで、過去問すらやっていません。
講義終了近くの9月から、知識が足りないと思い、○×ドリルをメインとして法令の基礎知識を深めていました。
過去問はやっていません。
記述対策
LECの横溝プレミアム合格塾講義内の「記述60問解きまくり講座」の問題集を2周しました。
22点取れており、30点は取れた方がいいそうなので、今一歩及ばずというところでした。
一般知識の足切り対策
社会経済は何度やってもわからないため、何もしていません。
講義内の「文章理解特訓講座」と個人情報保護などで4~6問を目指し、運よく社会経済や情報通信で2問取れたらいいなと足切り対策を確立するに至りました。
感想
急に結果が向上した結果を受けて、予備校を利用してよかったと実感しました。
予備校講師の元勉強して気づけたことは多くありました。
以下のポイントを設置しておきます。
令和四年度(2022年度)
合格率/点数・結果
令和四年度の合格率は12.13% でした。
点数は172点という2連連続で不合格という辛い想いをしました。
独学or予備校の利用
独学です。
LECの「文章理解」や「○○点アップ道場」の単発講座を利用しました。
勉強時間
当時運送会社は夜勤職で、上司が監査対応から逃げ腰でこまるブログ運営者が対応することとなって忙しかったことと、徐々にWeb関連の仕事もしていたため、時間はあまりとれていません。
勉強時間は 約180時間 です。
勉強内容・方法
前年の予備校問題集がほとんど活用されていないため、○×ドリル一部使用し、予備校の過去問を使用しました。
具体的な科目は、憲法・民法・行政法をメインとして2周、商法会社法は商法や設立など一部のみ2周して、それ以外は捨てでした。
独学で過去問をしっかり考えながら解き、周辺知識まで広く勉強したのは、この年が初めてです。
記述対策
前年の「記述60問解きまくり講座」を使用しました。
一般知識の足切り対策
前年確立した方法で、社会経済は捨て、なんとなく情報通信、文章理解と個人情報保護に注力した方法で勉強し、足切り回避できました。
感想
前年に続いてぎりぎり不合格はやはり非常に悔しかったです。
仕事に時間がとられていたため、勉強時間が取れていないことが悔やまれます。
令和五年度(2023年度)
合格率/点数・結果
令和五年度の合格率は13.98% でした。
点数は108点で 不合格 でした。
独学or予備校の利用
独学です。
前回・前々回の点数から「頑張れば行ける」と思っていたためです。
勉強時間
勉強時間は 200時間 です。
前年同様、夜勤・早出残業が忙しく、勉強時間があまりとれていません。
勉強内容・方法
テキストサラッと読んだのみで、過去問すらやっていません。
民法・行政法・文章理解をメインとして勉強しました。
特別実施したことは、市販模試を取り入れたことです。
記述対策
記述対策は何もしていません。
採点されない点数となりました。
一般知識の足切り対策
一般知識は毎年似たような点数で安定しました。
感想
前年度、前々年度のぎりぎり不合格からの急転落で泣きそうでした。
点数の急下降の原因は下記の5点と思われます。
- 事案から考えて答えを導くと言ことを忘れていたこと
- やっつけ仕事で過去問を行ったこと
- 模試に注力し、基礎法令知識の定着を怠ったこと
- 模試ができないことに惑わされ、試験直前期に自信を失ったこと
- ぎりぎり合格近くまで点が取れたことで慢心していたこと
「今年は簡単だった」という声をXでよく見かけましたが、ほとんどわからず、点数にも結果が出ていました。
この急転落を受けて「来年低得点(令和六年度)だったら行政書士試験からは撤退する」と決意しました。
令和六年度(2024年度)
合格率/点数・結果
令和六年度の合格率は12.90% でした。
点数は180点で ギリギリ < 合格 > できました!
独学or予備校の利用
予備校です。
令和6年は一般知識改め、基礎知識(行政書士法・戸籍法・住民基本台帳法等)を含むことから、前年の失態も相まって予備校必須と考えていました。
LECにしようか迷いましたが、新鮮な気持ちで丁寧に学びなおしたかったことと、資格スクエア名物講師の「森T」に興味があったため、資格スクエアの中上級合格講座を受講しました。
お値段は税込み165,000円でした。
資格スクエアの参考サイトリンクは以下の通りです。
参考サイト・ページ:資格スクエア/行政書士試験講座-森Tの中上級合格講座
人が変われば教え方も変わります。
すぐに忘れてしまっていた民法の法定地上権や、なんだかわかりにくかった行政法の準用を森Tの講義で理解が深まりました。
合格までにかかった勉強費用は、単発講座や市販本含む総額は 約550,000円 でした。
勉強時間
勉強時間は 316時間 です。
内訳は講義200時間くらい、残りはオリジナル問題集です。
転職して、Webライター兼Webディレクターをしていましたが、契約内容の折り合いがつかずに退職。
おかげで、オリジナル問題集
合格までに要した勉強時間の合計は 約1272 時間でした。
勉強内容・方法
講義を視聴し終わったのが10月中旬でした。
時間が限られていたため、オリジナル問題集の民法と行政法を丁寧に2周、憲法の人権をメインに国会を除く2周を行いました。
メリハリをつけて、できるものはさらっと進め、よく間違える問題や知識の抜けやすい部分は丁寧に進めました。
記述対策
よく出る条文・判例・記述独特の内容・言い回しを覚え、問題文を見てとにかく考え抜くということをしていました。
一般知識の足切り対策
令和六年度から出てきた基礎知識の中の法令は、テキストと資格スクエアアプリを行ったり来たりして丁寧に勉強しました。
併せて絶対に落としたくない文章理解も丁寧に行いました。
感想
自分の弱点克服のために丁寧に行ったことが功を奏したこと、周りの協力があったなど様々な要因で合格できたと思っています。
森Tから届いた下記のはがきも励みになり、最後まであきらめずに頑張れました。
ありがとうございました!!
行政書士試験は独学or予備校どっちがいいのか
メリットデメリット
論争
「独学の方がいい」「予備校の方がいい」論争をXでたまに見かけます。
それぞれにメリットデメリットがあるため、それぞれご状況・実力・経済力などを考慮してご自身に合う方を「ご自身が選択・決断」することが大切です。
メリットデメリット比較
比較を簡易的に掲載します。参考程度に。
- 金銭面 独学:圧倒的に安い(安ければ数千円~2万円以下) ⇔ 予備校:非常に高額(15万円~30万円)
- 勉強時間 独学:時間がかかる ⇔ 予備校:効率的、時間を短縮できる
- 理解の深さ 独学:市販本は深い内容の記載がない ⇔ 予備校:深い記載+講師がさらに深く説明してくれる
- 教材 独学:情報が少ないため予備校よりわかりにくい ⇔ 予備校:豊富でわかりやすい
- サポート 独学:ほぼ無し ⇔ 豊富、通学の場合、すぐに講師に聞くことができる
また、上記の他に、予備校独特の内容として、講師がなぜ、この判例の内容に至ったか、なぜこの条文ができるに至ったのかという時代背景を知ることができ、より深く知識が定着しやすい点にあります。
もし、試験が長引く用であれば、独学と予備校の併用がオススメです。
ちなみに、有名予備校で講師業を目指す方は、予備校利用が必須と言っても過言ではありません。
注意
行政書士試験の得点源!
記述の勉強方法
こまるブログ運営者は、こんなことをよく考えていました。
「択一で点が取れなくても、記述で点を取って一発逆転ができないか」と。
合格年に気づいたという遅めの気づきでしたが、択一の法令基礎知識の応用である事例問題を文章化して答えることが記述式試験であり、簡単に一発逆転を狙うことはできないということです。
つまり、記述で点数を取るための勉強法として、以下全てを鍛える必要があります。
- 択一の条文や判例など「基本的な知識」
- 事例問題を考えて解く「応用力」
- 出題者の意図を理解し、問いに対して的確に答える「文章構成力」
足切り対策!基礎知識(一般知識)の勉強方法
令和六年度行政書士試験は法改正によって一般知識から基礎知識に項目名が変更になり、内容にも変更がありました。
14問中6問以上で足切りが回避できることに変わりはありません。
問題や点数の配分が今後どうなるかはわかりませんが、令和六年度の個人的感想は、行政書士法などの法令が加わったことで、明確に答えやすくなった部分が増えたという印象です。
社会経済を頑張らずとも、A:文章理解+B:書士法等の法令+C:個人情報保護+D:情報通信で足切りを回避できる人が増えるのではないかと考えております。
基礎知識の勉強方法は、明確に答えることができる部分を強化するというのが良いでしょう。
なんで7年間も頑張れたの?-諦めない心
冒頭の通りこまるブログ運営者は会社の倒産・自己破産しましたが、その後再起し、現在では3事業を営んでおります。
倒産の原因となった3点が相互にマイナス効果となったことが大きな要因です。
- 心理(人間関係や精神疾患の問題)-不安定で稼ぐことができず、頑張るほど負のスパイラルに。
- 法令-トラブル対応で稼ぐ時間がそがれた。
- Web-一番経費として厳しかった部分で、根本的に金銭問題となり、稼ぐ・頑張るを余儀なくされた
心理を克服して、当時と同じ業種や経営経験してもメンタルは安定しています。
Webも克服し、Webサイト制作もSEO対策も高度にできるようになり、さらには別業種であってもCV上昇という成果を出すことまでできるようになり、むしろ得意となって事業を営むに至っております。
行政書士試験に合格できず、克服できていなかったのは法令関係だけだったというわけです。
法令問題を克服できないと先には進めないと思っておりましたので、ずっとくらいついて7年間諦めずにじっくり時間をかけて合格することで、克服(一区切り)するに至りました。
「克服するために頑張る」の注意点として「無理をしすぎない」ことが大切です。
メンタルに強度の悪影響のある場合は、いったん「頑張らない」を実行し、いったん克服から離れて休息をとりましょう。
まとめ
金銭面・勉強に使用できる時間・生活状況・心身の状態・自身の能力などうまくバランスを考慮して行政書士試験を進めていきましょう。
7年間の行政士試験勉強がブログを閲覧している方のお役に立ち、合格できるようお祈りしております。
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ブログ記事制作時間:7時間45分
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