論文の書き方を確実に覚えることができるわかりやすい理論と実践方法をわかりやすく解説
論文の書き方を確実に養う方法
論文式試験(小論文含む)で困っている人は非常に多いと思います。
論文というは一朝一夕できるほど甘くないです。
しかし、順序立てて基礎作りをすることで、どの分野でも論文を書ける基本が出来上がります。
論文の勉強法について家庭教師経験がある、こまるblog運営者が解説していきます。
論文とは?
論文を書く上でまず下記の区別をしっかりしておくことが必要です。
理論とは
「理論」とは、『何らかの事実や減少などを説明するために順番をたどった原則論』です。
例として、ご飯を炊くためにツイッチ電源を入れる ⇒ 炊くボタンを押す ⇒ 一定時間後にご飯が炊きあがる
というものです。
何かをすれば、毎回同じ又は近い結果が出るという原則が理論になります。
論理とは
「論理」とは、「与えられた(自分で考えた)テーマに沿って、法則性(ルール)に従い、自分なりの思考で道筋立てて結果に導くこと」です。
例としては、ラーメン屋で、『集客方法』について考える(テーマ) ⇒ ラーメンなのでラーメンや餃子などの商品について見直すか増やすかなど考える(ルール) ⇒ ラーメンの商品数が足りないので充実させるのはどうか ⇒ 男性客を増やしたい ⇒ 大盛チャーシューメンがあったほうが男性客が増えるのではないかorごはん大盛を無料にするのはどうか ⇒ 今回はこのお店にとってはコストが低いごはんの大盛にすることにした
テーマが決まっていても、いろんな考えが混じるため、原則通りにはなりませんし、結果はいくつも導き出せます。
結果が一つだけであれば原則で終わり、論理は不要になります。
原則で当てはまらないことを考えて伝えるのが論理だと思ってください。
論文とは原則以外を書くこと
以上のことから、論文の難しさは原則があてはめられないから、テーマから自分で結論に導く説明ということです。つまり論文≠真実ということになります。
—– 論文の真実 —–
つまり、論文は真実性を追求しているわけではなく、著者のテーマ(出したい結果)に向かって道筋を立てることが目的です。
医学論文研究発表などで、一般的に周知されているにも関わらず、実践しても効果のないまたは効果が低いなど、場合によっては効果として悪くなる場合もあります。
これは論理という性質から、研究者の意図して出した結果と、客観的に他者が出している結果が一致しないことで起こることです。
つまり、海外の論文研究の○○によると、○○ような結果が出ているので、○○したほうがよい(○○しないほうが良い)という発表は信用できるかどうかわからないので、自身で慎重に判断して見極めて実践するか否か、検討しなければなりません。
論文と小論文の違いとは?
論文と小論文は何が違うの?
ってお話も結構聞きます。
論文と小論文はほぼ同じ、書き方も変わりないと考えていただいて問題ありません。
では、具体的に論文の書き方について流れを解説していきます。
1,論文を書く前の前提条件
文章理解力と文章読解力を養う必要がある
論文を書くには、まず文章における言葉の意味や内容を理解する文章理解力が必要になります。
文章から問題を解くにあたり、文章の流れを読み解き、どこが論点化を見つけ出す文章読解力ことです。文章理解と長文読解ができないと文章構成することはできません。
もし、文章理解理解問題やや長文読解問題が解けないのであれば、恥は捨てて学年を下げて簡単な文章から、どんなことが書いてあるか理解し、文章の流れを把握できるようにしてください。
文章題は難しいので、基本から丁寧に理解していくことが非常に大切になります。
こまるblog運営者も小学1年生の長文読解から解いた時期があります。
論文の書き方の基礎となる部分で、論文の問題文を理解するのに必須です。
文章理解と文章読解ができると、この問題(テーマ)では、どの論点について答えなけらばならないのかを把握できるようになります。
2,論文の冒頭の書き方
問題点、定義や趣旨を書けるよう為の説明文
論文を書くときには、定義や趣旨、問題点や前提条件など解説していかなければならない部分が多く存在します。オレンジ色の『ここ』をかけるようになる練習です。
定義や趣旨を書く(ここ) > 自分の考え > 結果
とすれば、問題を読んで答えなければならない部分がわかった後、問題(テーマ)に沿った説明ができるようになることが必要です。説明文の問題をどんどん解いてみましょう。
説明文の多くは、各門の文章の流れから解説している部分を抜き出して回答することが多いです。
論文における冒頭の、問題点の抜出や定義・趣旨を書く練習の基礎になります。
3,論文の中盤の思考力を養う
自分の意見を書けるようになる為の感想文
説明文がある程度できるようになったら、次に早めに次に進みます。
論文において、定義や趣旨、問題点や前提条件と、自分が導き出したい結果をつなぐために、自分の意見を書けるようになる必要があります。オレンジ色の『ここ』をかけるようになる練習です。
前提など > 思考や感情(ここ) > 結果
感想文は自分がどう思うか、特定の人物がどう思っているかを文章の中から見つけて『この人はこう思っているんだろうな』などの文章を読んで、自分の思っていることや考え、他者の気持ちや意見を書く練習に最適です。
4,論文を簡潔にまとめる力を養う
レポート書き方
レポートとは、ざっくり言うと報告書です。
提示された条件についての結果を他者に伝えることです。
レポートの特徴として、特に仕事で求められる報告は、簡潔に書かなければなりません。
グダグダ不要なことや何度も同じことを書くと怒られてしまいます。
途中報告や結果の報告などについて書くことになると思います。
レポートを書くことで、あらかじめ制限された範囲内で簡潔に書く練習や理由などを書く練習になります。
これは、論文式試験という時間制限がより厳しい環境下で時間内に簡潔に書けるようになることにつながります。
5,論文で内容を膨らませててテーマに関連付ける
志望理由書の書き方
こまるblog運営者が大学受験生(高校三年生)に論文を教えていた時に出てきたのが、大学入試試験で書かなくてはならないと学校の先生に言われた『志望理由書4000文字以上』です。
論文ではあまり使わないけど、必要になることもあるので解説します。
大学に入学する志望理由書なので、大学に入ったら何をしたいか、どのような夢があるのか、将来どんなことをしたいか等の未来に向けたものを書きます。
これはなぜこれをやりたいのかなど、書くためのヒントが少ない時に考えを膨らませて文字に起こす(文字数を増やす)練習にもってこいです。
文字数を増やすコツは、内容を細分化して、語っていくことです。
6,論文の書き方
まとめ
さて、ここまでで、➀問題を読み解く力、➁論文の冒頭の書き方、➂思考力を養って意見を述べる方法、④テーマに関連付けて簡潔にまとめる方法、(➄1~4で話がまとまらないときに話を膨らませる方法)について解説してきました。
今までの経緯の集大成として、論文をうまく書くことができます。
1~5までの方法を用いて問題文で答えてほしいこと~問題文から結果について三段論法で当てはめていきます。論文試験を受験される方なら、多くの方が三段論法という言葉を聞いたことがあると思います。
しかし、たくさんの大学受験生や資格取得受験生が書き出しについて困っているようなので書き出しの基本形や論点が多くなってしまうときの書き方についてまとめます。
三段論法基本形
- まず(問題点や前提、定義、原則論など)
- この点(法則性やルールに従った自分の意見)
- よって(問題文と自分の意見導き出された答え)
三段論法論点多め
- ○○である(原則はこう考えるという前提条件)
- では○○の場合どうなるか(例外を認めるための問題提起)
- この点○○についてこのように考える(原則論の否定⇒例外に関連付ける)
- 次に(ほかにも原則の否定があれば述べる)
- とすれば(趣旨などから原則論を打ち破る法則性を探して意見を述べる)
- このように考えると(原則論を打ち破る法則性を更に肉付けして意見を述べる)
- 最後に(ここまで意見を述べれば例外として認めるのもありだろう)
- したがって(例外的論理はこのようになる)
- よって(例外論から導き出された結果を問題文に当てはめて回答を書く)
というように書いていきます。論文の書き方は自由度が高いことが難しさの要因の一つです。
ですから、いろんな書き方を練習してください。
最後に。
一番大事だけどやっていない人がが多いことは問題に対して素直に答えることです。どんなに内容がきれいでも、問題に対して素直に書けないと論文としては成立しませんので、十分注意しましょう。
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