電車が遅延でも早く来い!?公共交通機関の遅延による従業員の対応と労働者の対応
電車が遅延したのにそれでも早く来いってなに!?
何度か上司・社長に言われたことがあります。
『公共機関の遅延が発生しても遅刻しないように早く家をでて、必ず間に合うようにするのが社会人として当然だ!』
これって従業員的には納得いかないですよね。
では、掘り下げて話をしていきましょう。
何でもいいから遅刻しないようにこい!は、経営者目線
経営者や上位の役職者は、時間帯おかまい無しで働いています。納期を守り利益を確保する。利益を確保できないと従業員に給料出せないぞ。という流れから来ています。
ただ、これって日数や時間が労働契約で決まっている従業員には関係ないんですよね。
従業員は当然契約した時間に働かなければなりませんが、予測不可能な事態まで想定する義務はないんですよ。
要は、通常業務開始時間に仕事を始めることができれば問題ないわけです。
予測不能な事態に対応するのはムリ!!
仮に、予測不能な事態を想定して出勤すること労働契約や就業規則に書いてあれば、労働契約として成立しません。なんせ意味不明な文言の契約書が出来上がります。
『〇条 労働開始時間(9:00)に業務開始できるように、予見不可能な事態を想定して出勤しなけらばならない。本条を守れない場合、減給以上の処分をする』
⇧文章題が得意な方ならわかりやすいかもしれません。
めちゃくちゃざっくりいうと、『絶対予想できないことを予想して、出勤しなさい』という命令による労働者に義務を課す文言です。
よく聞く『電車の遅延が発生しても遅刻しないように早く家をでて、必ず間に合うようにするのが社会人として当然だ!』
ということは、不可能なことをやってのけるのが社会人として当たり前なんだといっているわけです。
不可能を押し付けて、心理的圧迫を加えるのはブラック企業です。その件に関しては、経営陣や上司の命令に従う必要はありません。
そんなときの対処法
まず、労働者にありがちな勘違いを見直すところから始めましょう。
『遅延証明書があれば遅刻扱いにならないよ!』この考え方は間違いです。
遅延証明書があれば遅刻扱いにしないで(出勤したことにして)給料を支払いますよという会社も一部ある。というだけで、すべての会社に通ずる『法律が存在するわけではない』と理解しておきましょう。
この注意を踏まえて会社への理不尽に対応するための話をしていきます。
経営者・上司側の対応
- 不可能なことを押し付けない
- 経営者や幹部と一般従業員は契約や考え方が違うことを理解する
- 遅刻しても来たことに『ありがとう』と感謝を述べる
従業員の対応
- 遅延証明書の提出による給料支払いが存在するか確認しておくこと。
給料が入らないのに遅延証明書をもらって遅刻時間を長くすることは従業員にとって不利益以外の何物でもありません。上司などから怒られます。 - 公共機関のせいで遅刻したんだから仕方ない。と開き直らないこと。
- 公共機関であっても、遅刻に変わりないのだから、まず謝って、早急に業務に取り掛かり誠意をみせること。
経営者も使用者も従業員も、みんな『人です』。
お互いの感謝と謝罪を、行動という誠意を見せて仕事の遅れを取り戻せる努力をすればもめないで済むことも多いです。
使用者も労働者も楽しくできるように会社を作っていきましょう☆ミ